1.一頭当たり乳量を高めれば儲かる。
高泌乳を目指いしている人に聞いたことがあります。3万キロでも5万キロ/頭でもいいのですが、飼養頭数は1頭でいいのですか?答えはノーです。2頭ですか?5頭ですか?10頭ですか?答えは、多い方がいいと答えます。
次に管理する人(従業員)は一人一頭管理でいいですか?10頭いるなら10人でいいですか?答えはノーです。従業員は出来だけ少ない方がいいと答えます。
以上より出来るだけ少ない従業員で出来るだけ乳量を搾りたい。もっと要約するなら従業員当たりの生産量を高くすること。一頭当たり乳量ではない。
2.自給飼料を作れば作るほど餌代が安くなる。
自給飼料を作っている人よく質問しました。今、自給している作物は、給与しているエサの何%ですか?何%まで増やしたいですか?答えられません。私の試算でTDN換算で10%、どんなに頑張ってもせいぜい20%でしょう。50%は至難の業、80%は神業です。ただ、広い牧野で放牧やるなら可能かも。ただし条件がある。気候は、涼しく牧草の成長がゆっくり、頭数は、20頭未満。要するに配合飼料代わりに出穂前の若くて栄養価の高い牧草を大量に提供できること。放牧といっても牧野移動の管理が重要となる。
一般的な酪農家が自給飼料を生産しようとすると、機械化が必要、膨大な投資が必要。
自給飼料生産の為に従業員が必要、結果、従業員当たりの生産量が低下すことになる。
以上より自給飼料を作れば作るほど、補助金を貰えるがその金で機械を買い、機械屋奉公となり、国土保全係となり、誰かの飼い犬となる。
3.牛を健康に飼うには粗飼料をたくさんやる必要がある。
粗飼料の量に関係なく飼料設計が適切なら関係ない。粗飼料と名の付く物がたとえ0.0kgでも関係ない。
4.搾乳牛の糞は柔くて当然だ。
粗飼料が多く嗜好性の低下を防ぐために柔らかくて口当たりのいい物
泌乳効果を重んじるあまり、栄養価の高い物を飼料設計に組み込む。
嗜好性がよく栄養価の高いものは、CF、ADF、NDF等の繊維率が低い。
結果、給与飼料のCF、ADF、NDF等の値が達していない。糞が柔らくなってしまい、餌代も高くなってしまう。これが現状では?
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